オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)

オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)
昇サチオ(31)インタビュー・テキスト:リノベージン編集部
小さい頃から、歌うのが大好き、これはずっと変わらない。

いま思うと、母ちゃんがミュージカルにつれていってくれた影響かもしれない。

大好きな歌手の歌ばっかりマネしてました。

「歌っている時のコウくんの顔が好き」っていうメッセージカードを幼稚園の女子からもらうぐらい、歌ってばっかいましたね。

歌でほめられると、うれしくてうれしくてテンション上がっちゃう感じでした。

だけど、歌以外では自分に自信がもてなくて遊び友達はあんまりいない。

歌では目立ちたがり、友達づきあいは臆病(チキン)そのもの。そんな子どもだったような・・・。

小学生の頃はマンガ好きで、とにかく年がら年中マンガを読みあさってました。

この時はまったのが『BECK』っていうマンガ。作者はハロルド作石っていう人です。

ふつうの平々凡々としてるコユキっていう主人公が、ふとした出会いから「BECK」っていうバンドのボーカルに。

オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)2失敗して、くじけて、

また失敗して、くじけて、

いじわるなんかもされて、

それでも音楽への信念をつらぬき通して歌い続ける話。

コユキの歌は、有名なミュージシャンも1回聴いてうなっちゃうぐらい声量と響きがあってすごい。

超クール!

マジでコユキになりたいってリスペクトしてました。

しかも、コユキの本名って「田中幸雄」でオレの名前も同じ漢字。

オレの名前のよみかたはサチオだけど(笑)。

セリフもちょいちょいかっこよくて、

「おれと組みたきゃ すげえボーカルを連れてこい!」とかいうのがあって。

そこに、

「コユキがいいよ!バンドのシンガーはコユキしかいないよ!」

なんて言われちゃったりするというサイコーにしびれるシーンがあるんです。

オレの原点であり、なりたい姿(目標)はコレだって思いました。

だから、ずっとバンドやって、ライブやって、それで音大行って・・・。

でも、就職するかどうするかってタイミングでよくわからなくなっちゃって・・・。

オレ、ほんとにプロになれんのかなって頭グルグルしてました。

オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)3
なんでプロの歌手を目指してんだっけ?

目立ちたいから?

テレビで歌ってる人にあこがれてる?

歌だったら誰にも負けない?

現実はきびしいかも?オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)4

ワーキングプア?

食ってけないかも?

ひたすらモンモンとする日々がつづいて・・・。

実際、高校とか大学のときの仲間は、ほとんど歌をやめてしまいました。

だんだんと仲間がいなくなって、歌手の夢をあきらめていく。

だって、歌手として仕事がないんだからしょうがないって、ようは「あきらめ」

これが現実?

でも、そこであきらめて別の仕事につくか、

それとも、

さらに努力して努力してその先を見つけ出すか?

そんなときに出たのが高円寺のライブハウスのギグでした。

悩んでたのがふっとぶくらい楽しかったですね。

そのライブハウス、ステージとお客さんの距離が近くて、

お客さんの喜んでる顔が目の前に見えて、

もうワクワクして興奮してきちゃって。

自分の歌にお客さんが反応してくれるのが何より嬉しかった。

あらためて「ああ、オレ歌やりたいな」って、

「オレのやりたいことは歌です」って誰にむかっても言い切れるほど気持ちが熱くなりました。

悩む前より熱いくらい(笑)。オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)5

そっからは早かったですね。

ズルズル努力もしないで続けるぐらいならやめた方がいい、とか。

続けてれば道が開けるかも、とか。

はい、ゲンキンなもんです。

「いつかやめるかも」って悩んでいるときは苦しいけど、

「もうやめない」と決めたときはスッキリして、案外ラクでした。

結局最後は「やる氣」だろって感じでプロの道に踏み出しました。

それからは、

ステージのあるバーで歌ったり、

カフェでライブしたり、

ミュージカルに出たり、

何でもやってます。

ふとしたきっかけで、2年ぐらい前からボイスコーチとして生徒さんに指導するようにもなりました。

その子たちを自社レーベルでプロデュースしてCDも出してます。

「歌うボイスコーチ社長」みたいな感じです。けっこうレアでしょ(笑)。

自分から動けば、何かしら返ってくるものはあるんだと実感してます。

去年、縁ぶかいこの高円寺の街で築43年のマンションを買いました。

特別な場所をつくりたかったので。

オレが創作活動できて、オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)6

生徒さんとボイトレできて、

レコーディングができて、

夜な夜なブログを更新して、

ワインを飲める、

「スタジオ」兼「自宅」。

苦労したのは防音になっているマンションを探すことでした。

さしがのミュージシャンの街でもなかなか見つからず。

物件探しで半年ぐらい。

なんで自宅にスタジオなの?って生徒さんに聞かれます。

実は、歌の極意というのは、いろんな人がいろんなことをいうけれど、

つまるところ「声量」と「響き」、つまり「豊かな声量」につきます。

声が高いとか、低いとかは、いいとか悪いとか、あんまり関係ないです。

でも音程が悪い人はたくさんいます。

それは音感が悪いとか、耳が悪いとかそういう問題ではなく、発声が悪いからです。

それがわかる場所がないんです。

「豊かな声量」を得る為には、「豊かな響き」を得る空間が必要

発声は土台が大事!これが一番!!

オレの生き方 | ライフスタイルインタビュー(体験談)7

呼吸とお腹と背中の支えがすべてといってもいい。

それが発声にとっての本当の基礎です。

これって建物と一緒。

今まで喉に頼って歌っていた癖を全て取り除き、

1からスタートする為には、体の使い方からはじめる。

それは、非常に勇気のいるコトですし体力も使います。

しかし、そのまま足掻いて悩み続けるより確実に明るい道筋が見えてくるはずです。

なんて、えらそうに述べてますが、

今までの生徒さんとのレッスンと、

中古マンションのリノベーションで、つながったんですよね。

みなさんも、

自分の持っている能力を最大限に引き出せるよう、

自分の歩む道を慎重に選んで頂ければと思います。

まとめると、

自分の発声に未来を感じないのであれば、

一度全てを崩して基礎から学び直そう、

基礎はあなたの歌手人生を一生支え続けます。

っていう感じですかね。

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