ライフスタイルを考慮した間取りとは?

ライフスタイルを考慮した間取りとは?

「トータル(全体)リノベーション」で、「立地(エリア環境)」「価格」と同じくらい、もしくは、もっとも重要なもの。それは「間取り」です。

ジブンのライフスタイルにあわせた「間取り」。

住みやすさを考えた「空間」と「時間」の演出。

居心地(ココチ)のよい「時間」と「空間」に住むことで、ジブンの「人間力」までもがアップします。

「間取り」とは「環境」です。「環境」が変われば「行動」が変わる。「行動」が変われば「習慣」が変わる。「習慣」が変われば「運命」が変わる。「運命」が変われば「人生」が変わります。実のところ、「間取り」にはすごいパワーがあるのです。

また、「間取り」を考えていると、ふだんなかなか味わえないワクワク感と楽しさを感じるはずです。「中古+リノベーション」で一番楽しい時間といっても過言ではないでしょう。

「間取り」で暮らしを最適化するということ

「中古+リノベーション」で「間取り」をつくるポイントは3つ。生活単位、生活価値観、行動スタイルという3つを考えましょう。


ポイント1 生活単位「アナタは独衆か、それとも群衆か」単独世帯比率は1995年25.6%から2015年33.3%へ増加し、いまや3世帯に1世帯がひとり暮らしです。2035年には4割(37.2%)に迫ります。

生涯未婚率も男性は現在の2割強から2030年には3割弱、女性も同じく1割強から2割強へと増加します。

ひとりで生きる暮らし(=独衆)は、家族と生きる暮らしと同等の存在感を持つライフスタイルのひとつなのです。

一方では、60歳以上の婚姻数が、1990年から2010年の20年間で約3倍に拡大したように、ダレかと生きる暮らし(=群衆)という新しい生き方も表れています。

今の時点のジブンは、独衆なのか、それとも群衆なのか、それによって「間取り」のプランニング(設計)・デザインは大きく変わります。


ポイント2 生活価値観「アナタはAB(アフターバブル)か、それともBB(ビフォーバブル)か」2023年に日本は50歳以上が人口の半分の国になります。そのとき50歳以上となるのが1973年以前生まれの人々で、残りの半分が1974年以降生まれの人々です。

私たちの「生活定点」2014年調査でいえば、前者が現在40代以上で、後者が30代以下ということになります。

日本最大の価値観のミゾ(キャズムといいます)は、この2つの大きなカタマリの間にあります。

一人ひとりの「ジブン軸」では、AB(アフターバブル~経済成長を実感せずに成長した人々)とBB(ビフォーバブル~経済成長を実感しながら成長した人々)、それぞれの意識構造にあわせたセッション(打ち合わせ)アプローチで「間取り」をつくります。


ポイント3 行動スタイル「アナタはピンで選ぶか、それともロジで選ぶか」今は、モノ・サービスを選ぶとき「好き嫌いで選ぶ」というヒトがドンドン少なくなっています。しかも、こういったヒトの層が高齢化しています。

一方、モノ・サービスを「ピンとくる、こないで選ぶ」というヒトが倍近くまで増加しており、全ての年齢層に一定の割合で存在しています。
ピンでモノ・ゴトを決めるピン衆と、良いか悪いかでモノ・ゴトをロジカルに決めるロジ衆。

生活者の行動スタイルは、この2つに収束していくと考えられます。アナタは「間取り」をピンとくるかこないかで考えますか? それとも、ジブンが納得できる理由づけをしながら「間取り」をつくりますか?

3つのポイント、それぞれに挙げた2つのタイプの間には、どっちが優れているとか、どっちが劣っているというのはありません。

時代は「みんな一緒」から「それぞれ一人ひとり」の時代に変わりました。

「中古+リノベーション」における「間取り」のキホンは、住むヒトの「ジブン軸」に沿ってプランニング(設計)・デザインするものであって、決してあるべき論ではないのです。

10年後の資産価値をつくる「3Ⅹの間取り」とは?

リノベ・マンションの資産価値を高めるための、「3Ⅹの間取り」を知っていますか?

解説:「3Ⅹ」とは?
アメリカのマサチューセッツ工科大学の先生であるシーモア・パパートさんが提唱した考え方です。
「ヒトはモノゴトを受動的に受け取るよりも、能動的(ジブンから)に創造するときに知識を知恵として学習する効果が最大に高まる」
という教育理論を提唱したもので、別名「コンストラクショニズム理論」といいます。

「3Ⅹ」とは、英語の、
・eXplore=探求する
・eXchange=共有する
・eXpress=表現する

の3つのキーワードのXにちなんで「3Ⅹ」といわれます。

「3Ⅹ」を間取りに活かすことで、コミュニケーション、ロジック、シュミレーション、ロールプレイといった能力が開花します。結果、ジブンの人間力がアップします。


「3Ⅹの間取り」について具体的に例を挙げると、

《第1の要素》 「みえかくれ(Hide-and-Seek )」これは、「ジブンスペース」のようなプライベートな空間と、リビングやダイニングなどのパブリックな空間とを上手に仕切るしかけのコトをいいます。

具体的には、間取りに、ガラスドアやガラス窓、すりガラスや、ふすま、障子などを活用し、空間を開いたり、ゆるく閉じたりしながら、マンション内の光、空気の流れを取り入れるプランニング方法です。


《第2の要素》 「回遊性フリー」「回遊性フリー」とは、「ジブンスペース」と「パブリックスペース」に連続性を持たせるしかけのコトをいいます。

廊下、洗面スペース、ロフト、デッキ、ギャラリー、庭などによって、「回遊性フリー」が実現できます。


《第3の要素》 「シーンつくり」「シーンつくり」とは、「ジブンスペース」と「パブリックスペース」のすべてに「目的(ゴール)」を持たせるしかけのコトをいいます。

インテリア(壁)に飾りたい絵や写真、雑貨、メッセージボード、本棚をコーディネートしたり、しかけをほどこします。

これら3要素が間取りにバランスよくいかされると、「3Ⅹ」効果によって、あなたのライフスタイルが輝きはじめます。

部屋の広さ、部屋数のキホン

占有面積というものの計算は2種類、「壁芯(かべしん)面積」と「内法(うちのり)面積」とがあります。

・「壁芯(かべしん)面積」とは?
 壁や柱の厚みの中心線で測る面積のことをいいます。

・「内法(うちのり)面積」とは?
 壁の内側、つまり実際に部屋として暮らせるスペースで測った面積のことです。

マンションの広告の中には、「壁芯(かべしん)面積」が記載されていることがありますが、実際に部屋として使える「内法(うちのり)面積」とは違いますので、気をつけましょう。

なお、バルコニー面積やルーフバルコニー面積、玄関のアルコープ面積、そして室外機置き場などの面積は、占有面積には含まれません。

同マンション内で比べると、占有面積が価格決定の基準になっていることが多いです。さらに、眺望の良さや階数、方角などが価格の差になっています。

リノベーションのやりやすさはマンションの構造および元の間取りで決まる

マンションの構造を大別すると、「ラーメン構造」と「かべ構造」の2種類となります。

・ラーメン構造
 大きな柱と梁(はり)、床、天井の鉄筋コンクリートで囲まれた1つの箱のような構造

・かべ構造
 マンション全体をかべ(壁)で支えているため、部屋の中にも壊せない鉄筋コンクリートの壁がある構造

室内のすべてのものを解体できる「ラーメン構造」の中古マンションのほうが、リノベーションがやりやすいです。

「かべ構造」の中古マンションでは、大幅な間取り変更をしたくても、耐力かべを残さなければいけないので、リノベーションの自由度が低くなってしまいます。

部屋の内部を全部壊してしまってコンクリートの箱に戻し、そこからゼロベースで間取りを考えることを、一般的に「スケルトン(骨組み)・インフィル(間取り)」といいます。

このような発想で行うリノベーションを「スケルトン・リノベーション」といいます。

このときのカギとなるのが、「かいだか(階高)」です。高さは立面図に書き込まれています。ポイントになるのは天井と床で、二重天井なのか、直天井なのか、二重床なのか、直床なのか、といったことでリノベーションの自由度は左右されます。

また、元の間取りが、水廻り(キッチン、バス、洗面、トイレなど)が集中しているような物件は、比較的リノベーションしやすいです。

水廻りが集中していると、水の配管も一ヵ所に集まっていて、解体作業のときや、新しい配管に取り替えるときの作業がスムーズになのです。

梁(はり)の場所も重要で、部屋の中のどの部分にかかっているかによって、ダクトの経路などが変わり、リノベーション後の印象もだいぶ変わることになります。

そのほかでは、元の間取りの電気配線、給排水の配管などが天井に埋められているか、かべに埋められているか、によってもリノベーションの自由は大きく変わってきます。

どんな「間取り」が「心地よい時間を過ごせる空間になる」のでしょう?

たとえば、
・ジブンだけのクローズドな世界で一人になれる
・ジブンのワクワクするコトを思いっきり楽しめる
・トモダチや家族とまったりとできる
・脳をオフモードにして、ボーッとしていられる
・ジブンのお気に入りの風景をつくる
・ジブンのメンタルやボディコンディションが整うような清潔感を
・感情のままに、笑って、泣いて、怒れる
などなど・・・。

とにかく「ジブンが心地(ココチ)よい時間を過ごせる空間であること」が大事。

新築マンションのモデルルームみたいな空間じゃなく、リノベーション会社にまかせっきりでもない。見栄をはったカッコよさはいらないですし、予算がこれだけだから・・・なんていういい訳も必要ありません。

ただ、ひたすらにジブンが、そしてジブンの大切なヒトが、心地(ココチ)いいと思える空間をつくりたいものです。

そうやってつくられた空間で過ごした心地(ココチ)よい時間は、あなたの人生に潤いをもたらしてくれます。

間取りが決まって、インテリア(壁、床、照明、家具)のコーディネイト(色柄、素材、カタチの組み合わせ)を決める段階まできたら、いよいよ最後の仕上げです。

それは、「ジブン軸を思いっきり表現するコト」。

「何をやったら人からカッコいいと思われるか?」ではなくて、「ジブンが何を心地(ココチ)よいと思うか?」は、ジブン軸に導かれる答えです。

リノベージンでは、幼少期、少年少女時代、中高生時代、大学生、社会人、ジブン史に見え隠れする住まい(住宅)への気持ちを、過去の記憶から導き出します。

あなたの記憶から「ジブン軸」がひもとかれ、満足度の高い「間取り」がカタチづくられるのです。

生活シーンから「暮らしの中心を決める」というコト

「間取り」が具体的になったら、次に生活シーンから「部屋の仕様や家具の配置を決めていきます。

たとえば、寝ることが一番大事で、寝ることにこだわりがあるというヒトならば、

1. はじめに、こだわりのベッドを選ぶ(色柄、素材、カタチ)
2. ベッドを置く部屋をどこにするか間取りを決める
3. ベッドからインテリア・コーディネイト(壁、床、照明、家具)をデザインする
4. 防音性能や遮光性などの機能をしぼり込む
5. その他の間取りを考える

というふうにモノゴトを決めていくイメージです。

《それぞれ一人ひとりの生活シーン》
・このソファを置きたい!
・大きいテレビで○○を見たい!
・お酒をじっくり飲みたい!
・映画をシアターチックに見たい!
・料理をワイワイいいながらつくれるキッチンがいい!
・ホームパーティーができるリビングの広さじゃなくっちゃ!

「暮らしの中心」というのは千差万別、ヒトによってまちまちです。


【ケース1】 料理しながらコミュニケーションをとるのが好きな二人暮らし平日は二人とも仕事。帰宅して一緒に料理をつくりながらコミュニケーションをとるシーン(時間)を大切にする間取りなら、バルコニーに面したオープンキッチンを暮らしの中心に。


【ケース2】 食事をゆっくり長めにとりたいとにかく料理が好きで、食事のシーンを大切にしたいから、ダイニングテーブルとキッチンを思い切ってつなげて暮らしの中心にもってくる。


【ケース3】 ソファでゆったりグタ~ッとしたいソファでダラダラとテレビを見たり、映画コンテンツを流してグタ~ッとするなら、そのまま寝てしまっても疲れない極上のソファを暮らしの中心にもってくる。

いつ、どこで、どのように過ごしたいと思っているのか。自分自身に問いかけてみましょう。

「ジブンスペース」は完全個室化しないほうがよい

最近の「中古+リノベーション」では、単身世帯でも、結婚していても、それぞれジブンの個室を間取りにプランする夫婦が多くなりました。

リノベージンでは、こういった自分のためのスペースを「ジブンスペース」と呼んでいます。

ただし、「ジブンスペース」の完全個室化はあまりオススメできません。

たとえば、ヒトの気配を感じることができる「個」のスペースが理想です。

「ジブンスペース」はつくるけど、完全個室化はしない、これがものすごく大切なコトなのです。

「寝室」は部屋の大きさからベッドサイズをチョイスするといい

間取りの最後は、「食」と並んで、生活に欠かすことができない「寝室」です。「寝室」での就寝スタイルは、ベッド派、ふとん派に分かれます。

ふとん派の場合は、収納さえちゃんとしておけば、間取りに気を使わなくても大丈夫です。

問題は、ベッド派です。

先に、「シングルベッドを2つおく!」とか「ダブルベッドをおく!」という希望があった場合、間取りをプランニング(設計)・デザインするときに、一定の広さを確保しなければなりません。

インテリアとしてのベッドがカッコよくて高性能だったとしても、部屋とベッドのコーディネイト(組み合わせ)がイマイチで、窮屈な感じになってしまったら、グッスリ眠ることができなくなってしまいます。

まずは、部屋のスペースに対して、バランスのいいベッドを選ぶ。もしくは、好きなベッドを先に選んでから、間取りで部屋のスペースを決める。というようにして、部屋には、ほどよい余裕スペースを残しましょう。

ライフスタイルにマッチした間取りがプランできて、居心地(ココチ)のよい「空間」で、リラックスした「時間」を過ごす。これだけで「人間力」が上がります。

これが住まい(住宅)リノベーションのすごいところです。家が変われば、人生は必ず変わります。

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